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サトミ

大学受験失敗、激務のSE時代、退職、身近な人の死・・・10代、20代と目まぐるしい時間を過ごしてきた中で、自分の人生ってなんだろうと深く考えるようになる。 モノと気持ちの整理をすることで、より豊かな人生を歩みたい、そんな思いでこのサイトを運営中。

親からの干渉が重い
親、というか母親が重い・・・

ということで、悩んでいませんか?

数年前、NHKでやっている番組「あさいち」で母が重たいという特集があったようです。

かなり反響があって、私は直接見ていませんが、こんな感じでTwitterで話題になっていたのを見かけて思わず目が止まってしまいました。

自分だけじゃなくて苦しんでいる人は実は結構多いんだなと思いました。
母親のことは大事にしたいけど、苦しいから距離を置きたい。

ここではどうして母が重たいのか、重たくなった時の対処法も含めてご紹介していきます。

【実体験】私も母に苦しんでいた

思い返せば母との関係は、良い時もあれば悪い時もあり、そして苦しいものでもありました。

男性に負けてはいけないという刷り込み

男性に負けてはいけない今でも忘れないのが、
あなたは男性にも負けないぐらい働ける女性になりなさい!
という言葉。

母自身のことでいうと、嫁いできて家事に子育てにとそれまで自分が勤めていた仕事もやめ、父に”養ってもらっている”という気まずさというか、肩身の狭さを感じていたのでしょう。

だから、私にはそんな思いをさせたくない、と思ったからこそ、勉強できて、養ってもらわなくても一人で食べていける女性になって欲しかったんだと思うんですね。

褒めて欲しかったけど、褒めてはもらえなかった

褒めて欲しい
感情表現が乏しいことはなかったと思いますが、何をしても心から褒めてもらう経験はありませんでした。

テストで100点を取っても、
「次も頑張るのよ」
とまともに褒めてもらうことはなかったですね。

そして、50点やさらにはそれ以下の点数を取ろうものなら、
ありったけの憎しみを込めて、
「なんでこんな事もできないの!?」
「なぜ〇〇ちゃんは勉強できるのにあなたはできないの!?」
と否定されるはめに。

その時は、
「やっぱり私はダメなんだ・・・私なんて・・・」
と、否定する母親の気持ちを全て受け止めていたと思います。

今考えれば、別に勉強できないのなんて全てじゃないのに。

電話の度に父や姑の愚痴ばかり

電話の度に愚痴社会人になり離れて暮らすことに。
ようやく少し母の呪縛から逃れることができた!と思いました。

でも完全に別離にはなりませんでした。
たまに電話でやり取りをしていましたが、そんな時も父や姑の愚痴ばかり。

父は分かってくれない
姑は何回も同じことばかり
なんで私は結婚しないのか?

離れてるのに電話すらも重く感じてきました。

ついに決行!母と距離を置くということ

母と距離を置く電話をかけるのがますます重いと感じて、次第に遠ざけるように。

すると、母の機嫌が悪くなり、さらには

「私なんてもうこの世にいなくてもいい」

とまでいう始末。

このままではダメだと思い、電話も帰るのもしないで一旦完全に距離を置いてみることにしました。

何故ここまで母が重いのか?それにはある原因があった

距離を置いたのは良いものの、

なんで私だけこれだけ母という存在を重く感じているのか?
なんで・・・

気持ちが軽くなるどころか、しばらくの間は、母への憎しみというより疑問で悶々とする日々でした。

自分探しの旅をするように色んな原因探りの日々

原因探しの旅私ってなんでこんなに母親との関係で苦労しているの?
距離を置いても、なんで母が重たいんだろ?!

心の問題の原因探しのような感じで、心理に関する情報をネットで調べたり、本を買い漁っていました。

そんな時に出会った衝撃的な一冊が「母という病」でした。

母という病

著者である岡田さんはカウンセラーをやっているのですが、そこで取り扱われている事例と、原因がハッとさせられるものばかり。

距離を置いても心の中に母親は居座っていた

距離を置いても心の中に母親は居座っていた距離を置いていても、心の中に居座っている母親に
「これしちゃダメ」
「やっぱりあなたはできないのね」
という声に知らず知らず苦しめられていたのです。

頭の中に何か挑戦しようとする時にいつも出てくる頭の声。

これをインナーマザーと言います。

親から認められなかった、愛されなかった自分自身は、何をするにも自己否定が拭えず、何事に対しても積極的になれない自分がいました。

そこには、距離を置いても心の中から母親を追い出すことができていないので、母親を心の中に置き、言うであろう言葉を繰り返し、母親を引きずっていたんですね。

そんな状態であれば、母が重たいのも無理はありません。

原因を知ることで一種の光が見えた。でもまだ入り口

原因を知ることで一種の光が見えた。でもまだ入り口語られていた中であったのは、大人になってもし母との関係から本来得るべき愛情を取り戻したいなら、母に受け止めてもらうのがベストということ。

でも、肝心の母親とは距離も置いているし、話し合うにも多分また否定されるな・・・
というのがあったので、直接話すのはないなと思っていました。

ではどうしたらいいのか、このまま待ってるだけでは解決には至りません。

否定的な感情を全部出し切る

否定的な感情を全部出し切る本で紹介されていたのは否定的な感情を出し切るということ。
それも、苦しめられた母親に直に言うことになります。

でも、私のように距離を置いている、何年も連絡していない人は難しいですよね。

そもそも、私自身否定的な気持ちを吐き出すことが苦手。
そして苦手の原因を作った母親に対してなんてなおさら。

どうしたもんだろう・・・と考えていた時に、私は電話相談があることを思い出し、それを利用して練習することにしました。

練習台として電話相談を使ってみた

練習台として電話相談を使ってみた誰かに聞いて欲しいけど、友達だと重いな・・・
とそんな風に考えていたので、費用はかかりますが、電話相談が手っ取り早いと思い色々利用してみました。

私が利用していたのは、ココナラというオンラインマーケット。
電話相談と一口にいっても、沢山のカウンセラーさんがいます。

1分平均して200円代になるので、30分も電話していたら、6000円程かかってしまいます。
ですが、その時は楽になりたい気持ちが大きかったので、藁をもすがる思いでした。

対価としてお金を払って聞いてもらっているので、正直友達に話すより利害関係もないし、相手の話を聞くというプロなので、カウンセラーの方もしっかり聞いてくれました。

「辛かったよね・・・」
そんな言葉をふと言われた時に、ようやくなんだか蓋をしていた自分の気持ちに気付くことができたんです。
特に母親と同世代?と思われる方に聞いてもらうと、なんだか分かってもらったような今まで感じられなかった痛みがぶわっと出てきて、終わった後は疲れたようなスッキリしたような不思議な気持ちになりました。

これははまってしまいそうでしたが、でもここはあくまで練習台としてなので、楽になってきた時に見切りをつけ次のステップに移りました。

>>電話相談の詳細はこちら

手紙にありったけの想いを込めて

手紙にありったけの想いを込めて直接言うにはやっぱり抵抗がと思っていた時に、本に手紙という選択肢があるのを知り、手紙を通して、これまで苦しかった、褒められたかった、否定されて辛かった・・・という気持ちを長々と書き綴りました。

書いていくと頭も整理されるしで、書き終わった時にはこれでもやり遂げたような気持ちになりましたが、読んでもらわないことには始まりません。

そして、手紙を送り、最後に読んだら連絡が欲しい旨を添えました。

ドキドキしました。
母は律儀な人なので、手紙は絶対に全部読まずに捨てるなんてことはないと思いました。

だからこそ、最後まで読んだ後に連絡があるのかとても心配になりました。

母からあった連絡

母からあった連絡数日してから母から電話が入っていました。

私は電話が取れなくて折り返すことに。
ドキドキして手が震えていました。

そして言われたのが、
「手紙読みました。何ていうか・・・
今まで、今までのあなたの気持ち、分からずにごめんね。」
と。

やっと、やっと分かってもらえた!
やっと・・・という気持ちで、今まで抑えてきた気持ちで涙が溢れてしまいました。

私本当に辛かったんだ・・・。
私は母を憎んでいたけど、それでも母が好きだったんだなと、母を憎みきれていなかったんだと思いました。

それからというもの、まだ完全ではありませんが、少しずつ歩み寄れるようになったかなと思います。

母も愚痴をいう機会が減りました。
変わりに、これまでの家族での良い思い出を話したり、食事に行く約束をしたりと、少しずつですが、いい空気感になってきた気がします。

子供は親に愛されたい

子供は親に愛されたい本来、誰もが何ものにもかえ難い母親という存在に愛し、愛されたい気持ちがあるんですよね。

でも、幼少期に安心安全基地として絶対的な存在の母親に、私はダメ!と否定されると、自分の存在すら疑問に思ってしまうのです。

たかが幼少期の体験と思われるかもしれませんが、この思い込みに気付かずに大人になり、そして老人になってさらには死ぬまで気付かないなんてことになりかねません。

もしあなたも同じような想いを経験されているなら、いま一歩を踏み出してみませんか?

まとめ

親が重たいと感じ、親からの呪縛に苦しんでいる人は、人生を左右するといっても過言ではありません。

それが踏み台になるようであればかまわないのですが、マイナスに働いて思ったように行動できなかったりすると、せっかく生まれてきたこの人生、損していることになります。

今、気付いたということは大きな一歩で、さらにそこに対して、親に対して思ってきたこれまでの感情を吐き出し、その苦しみに少し向き合ってみませんか?

せっかくの人生だからこそ、悶々とずっと同じ苦しみを続けるのはもったいないです。
一度の人生を後悔しないように、そして気持ちの整理をすることで、人間関係も豊かにしていければなお最高ですよね。